生まれ変わりの村の出版が決まってから、どきどきしながらずっと待っていたので、初版発行部数のために、まず初版が手にはいったことにラッキーと思いました。帰るのも待てなくて、バスの中でぺらぺらページをめくってまず驚いたのがその写真の豊富さでした。なんて贅沢な本なんだろうと思いました。各証言者が写真入りででているのが、この貴重な証言をしてくださっている方々が実際に中国で生活しているのというのがひしひしと伝わってきます。文章だけでなく、写真がふんだんに使ってあるのが、濃厚な中にも旅行記のような感じも加わって、それに、著者自身が「僕」といいながら語っていくのが、また良かったです。証言者の方々の人生のすごさに圧倒されるばかりですが、著者の「僕」のところで、ふっと我に帰る瞬間があって、著者の「僕」と一緒に考えたりしながら旅をしているような感すらある内容です。今まで知ってきた「あの世」との情報のギャップに葛藤しながらもこの証言者の淡々とした告白はすごすぎます。前世記憶法のびっくり方法が多数の証言から語られていくのも圧巻でした。本文中にときどき登場する、( )の中にある、「僕」の心の声が面白くて最高でした。
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